3学期始業式式辞 「向上心」

いよいよ新しい年、令和2年が始まりました。それぞれが新たな気持ちで新しい年をスタートしたと思います。今年こそは、各自の目標が達成できるよう「一流の努力」に取り組み、日々精進して下さい。

さて、今日は『ブッダ(お釈迦様)』が残した言葉を紹介しましょう。

『川の流れが常に動いているように、人の運命というものは初めから決

まってはいない。川の渦のようにどんどんかわっていくものだ。』

人の過去から現在、そして未来までを支配する運命。過去という時間はもう過ぎ去ったものだから、すでに消えてしまって何も残っていないように思いがちですが、そうではありません。過去、現在、未来はそれぞれに独立して存在しているのではなく、深く関係しあって存在しているのです。

過去の言動が原因となって現在がある。そしてその過去から引き継がれた現在を人がどう過ごすか。その過ごし方によって未来は変わって行きます。つまり過去から現在までのその人の考え方や行動によって、未来が決っていくのです。

昨日、悪人であった者が、今日、いきなり善人になれるものではありません。昨日、悪人であったとしたら、今日はそれをよく反省し改めることによって、初めて明日は善人になることができる。つまり、常に自分を謙虚に見つめ、過去を反省し、それを現在に生かす。そうやって人は自分の未来を切り開いて行くのです。これが『向上心』であり、この心があれば人として非常に有意義な人生を過ごすことができると思います。今年の目標として、是非『向上心』をもって毎日の生活を有意義に過ごすよう心がけてください。

3年生の諸君、センター試験が目前にせまり、いよいよ受験本番をむかえます。

一人一人が受験生という自覚と『合格するために最後まであきらめず勉強するんだ』という強い意志をしっかりと持ち、最後までひたむきに挑戦してください。その熱い思いが、学年全体の莫大なパワーとなり、さらに各自の意欲の増大に繋がり、相乗効果でそれぞれの実力がさらに倍増していきます。体調に気を付けて、最後まであきらめず、目標に向かって頑張って下さい。健闘を祈ります。

以上で3学期始業式の式辞とします。