『景色が良い』
こんにちは。小牧南高校茶華道部です。
今年度の茶華道部のお稽古が始まりました。先週のお茶のお稽古で、
なつめからお茶をすくうときは、
「手前ではなく奥の方を茶杓を立るようにしてすくうと、すくった後の景色が良い。」
とのこと。
後から使う人、他の人の目に美しいものが映るようにという心配り。これを普段の生活の中でも意識することができたらと思います。
谷川俊太郎さんが文を書いた絵本「うつくしい!」(ブリタニカ絵本館)の中に、次の一節があります。
「にんげんのいきかたにも、うつくしさはある。
まいにちのくらしの、
なんでもないところにも、
うつくしさとみにくさのちがいはあらわれる。
うつくしいおんがくが、
にんげんのこころをうごかすように、
どんなささやかなものであっても、
うつくしいおこないは、にんげんのこころをやすらかにする。」
お茶を立てるそのささやかな行為の中の「景色良く」にこの一節を思い出しました。