「森の研究2024」
3月22日、犬山塔野地にある東京大学犬山研究林での実習に参加しました。前日から寒波が日本列島を襲っており、気温も12℃程度までしか上がらない寒い一日でした。
参加は例年と同じ3校でした。市邨高校、一宮高校、本校です。指導は東大の先生お一人と、犬山研究林利用者協議会の皆さんです。長期生態系プロットには10m四方の区画が4つあり、生徒3班と教員1班が1つずつ担当し、樹木の胸高直径を測定しました。測定する木にはタグがつけられており、樹種名と昨年までのデータがまとめられています。本日測った数値は持ち帰って、各校で分析する予定です。
研究林内には2017年度に選定された日本林業遺産もあります。小規模渓流における山地保全のための「コンクリート放水路付き土堰堤」「鉄鋼堰堤」などを見学し、100年前ははげ山だったこの土地が、どのように再生されて今の状態になったかを知りました。また、植物の名前を教えてもらったり、蝶の卵を観察したりしました。
森の中にはヒサカキの白い花の独特の香りが満ちており、春は近いということが感じられました。ウグイスのさえずりも聞こえてきて、充実した半日でした。
東京大学の先生、研究林利用者協議会の皆さん、どうもありがとうございました。
朝の集合
いざ、森の中へ
作業の手順を聞く
胸高直径の測定
日本林業遺産の話を聞く
林業遺産の一つ:鉄鋼堰堤
独特の香りのするヒサカキの花