小牧南高校の生徒諸君へ

今回のコロナウィルス感染症で亡くなられた多くの方々に対し、深く哀悼の意を表するとともに、現在闘病生活を送っている方々が一日も早く回復されることを願っています。また、今回の自粛要請により、経済的、精神的に苦しい生活を余儀なくされている多くの人たちが、元の生活を取り戻し、安心して暮らせるよう、お互いが恕の心をもって、助け合っていきたいと思います。

先日、緊急事態宣言が解除され、本日から学校が再開されます。教室が牧南生の笑顔であふれ、先生と生徒がともに希望を語り合う学校生活がようやくスタートできることを心よりうれしく思います。学校再開に向けて、御尽力いただいたすべての皆様に、深く感謝申し上げます。

人類はいままでに何度も苦難や悲劇を乗り越えてきました。今回の新型コロナウィルス感染症の脅威もきっと乗り越えることができます。なぜなら、われわれには、希望に満ちた未来と仲間との絆があるから。

最後に、清水英雄さんの「ありがとう」という詩を紹介して、牧南生への応援の言葉とします。

「ありがとう」  清水英雄

つらいことがおこると 感謝するんです

これでまた強くなれると ありがとう

悲しいことがおこると 感謝するんです

これで人の悲しみがよくわかると ありがとう

ピンチになると 感謝するんです

これでもっと逞しくなれると ありがとう

つらいことも 悲しいことも ピンチものりこえて

生きることが人生だと 言い聞かせるのです 自分自身に

そうすると ふっと楽になって 楽しくなって

人生が とても光り輝いてくるんです

ピンチはチャンスだ 人生はドラマだ

人生が とてもすてきに すばらしく よりいっそう光り輝きだすんです

ますます光り輝く人生を ありがとうの心と共に

令和2年5月25日   愛知県立小牧南高等学校長 山田 満貴